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神社仏閣や温泉巡りの体験記

諏訪大社 下社秋宮 (長野県下諏訪町)

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みなさんそれぞれにパワースポットの相性というものがあると思います。初めて訪れた場所なのに初めてじゃない感覚があったり、妙に落ち着くというか安心感があったり、もしくは引き寄せられた感がハンパなかったり、とにかく効果抜群で、そこに行けば人生の道が切り開かれると確信できる場所。ボクにとって、そんなマッチング感が抜群なのが長野県にある「諏訪大社 下社秋宮」になります。

思い返せば2009年の夏に初めて訪れてから、ことあるごとに参拝させて頂いています。もう、ボクにとっての第二の故郷です。なので諏訪大社の位置が吉方位になると、まず必ず参拝に行きます。一昔前はパワースポットの聖地「分杭峠」とセットだったのですが、数年前から専用のバスでないと訪れることができなくなってしまい、その観光名所化にちょっとイヤな感じを受けて、だったら諏訪湖周辺でのんびりするのが最高じゃん、と諏訪大社参拝&温泉満喫旅行が、ボクの最高の幸せの時間になっています。

諏訪大社は二社四宮の境内に分かれた日本全国にある諏訪神社の総本社です。大きくは上社と下社、さらに上社には本宮と前宮、下社には秋宮と春宮の境内に分かれています。4つの社を全部参拝した方がいいという意見もあれば、上社本宮と下社秋宮を参拝すればOKという意見もあります。いやいや一か所だけでも充分に効果はありますよという意見もありますし、極端な話、中には4つの社をこの順番で参拝するのが一番最強という意見もあります。

どう参拝するかは、その人の気持ち一つだと思いますので、こうしなければいけないという決まりはありません。逆に決まりに縛られて、そこから少しでも外れてしまうとご利益がもらえない!と、ネガティブな感情に支配されてしまう方が、よっぽど不健康です。現に、ボクはしばらくの間、今回の記事である下社の秋宮しか参拝していませんでした。たまに近くの春宮をハシゴする程度。上社を参拝するようになったのは、本当につい最近のことです。それでも十分、お諏訪さまにはご利益を頂いています。

神社を訪れて、最初に驚くのは竜神様の口から温泉が噴き出ていること。近辺には日本最古の温泉保養施設である片倉館をはじめ、数々の温泉宿が軒を連ねているように、大昔から温泉地としても親しまれていた地域で、境内も温泉の噴出地になっているそうです。なので手水に使用されている温泉も源泉掛け流し状態です。

温かい温泉で(時には熱い日もあり)穢れを落としたら、次に出迎えてくれるのが大きなしめ縄が印象的な神楽殿です。この姿、どこかの神社に似ているなと感じる方も多いのではないかと思うのですが、そうです出雲大社のしめ縄に似ています。それもそのはずで、諏訪大社に祀られている神様が建御名方神タケミナカタノカミ)であり、大国主神オオクニヌシノカミ)の息子さんとされている神様なのです。大国主神といえば言わずと知れた出雲大社の神様です。その息子さんなので諏訪大社にも似たようなしめ縄が施されていると。穿った見方ではありますが、天照さまの系譜とは違う、出雲さん系譜の神社になりますので、ワンピース的な物言いをするとDの一族的な神社になります。

ただ、下社秋宮にお祀りされている主祭神建御名方神の奥方とされている八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)という女神さまです。どうしてもワンピース的なものの見方になってしまうのですが、大国主神の系譜はDの一族なので、当然、八坂刀売神についての情報は『古事記』『日本書紀』には記されていません。ですが、太古の昔から諏訪地域でお祀りされていた神様であることは間違いないですし、御柱という4本のモミの柱を八ヶ岳に向けて立てるという風習も独自のものであったりします。まるでミステリーサークルのような、そんな古代の謎に思いを馳せてみると、かなり神秘的な神社とも言えるのです。

諏訪大社 下社秋宮 ★★★★★

◎御祭神 八坂刀売神(やさかとめのかみ)妃神

◎御神徳 朝廷の御崇敬・五穀豊穣